阪神が2勝1分けで今季初のカード勝ち越し。勝率5割で3位に浮上した。榎田が先発初勝利。久保がプロ初セーブを挙げた。阪神投手陣は、今回の巨人との3連戦すべてを0封した。
前夜とは対照的に、序盤の好機を得点に。初回1死二塁から、3番・鳥谷が左前への適時打を放ち先制。三回には2死二塁から、4番・マートンが右前適時打で加点した。八回にも2死一、二塁から福留の適時打で1点を加えた。
今季から先発転向の榎田は、これが2試合目の登板。4日の中日戦(京セラ)は8回1失点ながら敗戦投手となったが、前回同様にテンポのいい投球が光った。初回の1死二塁の危機を無得点に抑えると、二回以降は安定感抜群の投球。7回2/3を2安打無失点の好投だった。八、九回は福原、久保が締めた。
7日の中日戦(東京ドーム)から、この試合まで21イニング連続無得点の巨人は、この日も打線が低調。初回先頭の長野が左前打以降、七回まで無安打に抑えられた。先発・沢村が四回以降は得点を許さず7回2失点と粘りの投球も、今季初黒星となった。
勝利のお立ち台には榎田と、適時打だけでなく五回の右中間へ大飛球を横っ飛びでキャッチし、試合の流れを決めた福留が立った。同じ鹿児島県出身。福留は「鹿児島の後輩が一生懸命頑張っていたから、捕れてよかったです」と笑顔。榎田は「すごい助かった。ありがとうございました」と感謝していた。